大学や専門学校を自力で卒業する為にまず最初にすべき事は、出来るだけ早い段階で必要な金額を知っておく必要があります。
大学の学費によって増減はありますが、大体の必要な金額を頭に入れてから、その為のお金をどうやって捻出するか考えていくと計画が立てやすいです。

1人暮らしの大学生の平均年収

日本学生生活調査のデータによると、1人暮らしの大学生の平均年収は約197万円、月に換算すると約16万になるそうです。内訳は親の仕送りが60%、奨学金が20%、アルバイトが18%、その他収入が2%となります。これを月額に換算すると、親の仕送り=98,000円/月、バイト代=30,000円/月、奨学金=32,000円/月となります。

仕送りには大学の学費も含まれていますので、自力で大学に行く為には上記の親の仕送りの98,000円/月をバイト代と奨学金で上積みすれば、自力で大学に行ける可能性があると覚えておいて下さい。

国公立と私立大学の仕送りの差

先述した平均年収と共に、行きたい大学が私立か国公立かで仕送りの金額にも差があります。

  • 国立大学=81,000円/月
  • 公立大学=67,000円/月
  • 私立大学=105,000円/月

医学部等だと学費がかなり高い為、上記の金額より更に仕送りをもらっている学生も多いと思いますが、私大でも大体10万ちょっとをバイト代か奨学金に上積み出来れば自力で進学する事が可能です。

1人暮らしと実家の仕送りの差

1人暮らしだと当然更にお金がかかりますので、仕送りの平均値も上がります。

  • 実家暮らし=92,000円/月
  • 寮暮らし=106,000円/月
  • 1人暮らし=125,000円/月

上記は学費込み&家賃込みの金額になりますが、1人暮らしの自力進学はやはりハードルが上がります。

1人暮らし&私大の支出の内訳

かくいう私は私大&1人暮らしの最悪の組み合わせで進学しました。
下記がその支出の大体の内訳となります。

  • 学費=100,000円/月(年間1,200,000万円)
  • 生活費=58,000円/月(年間700,000円
  • 家賃=40,000円/月(年間480,000円
合計=198,000円/月(年間2,376,000円)

上記の支出を自分で払っていたわけですが、我ながら普通のサラリーマンと同じくらい稼いでいますね。。
しかし、自分には無理だと思わないで下さい。
上記の金額は、奨学金とアルバイトの正しい知識とヤル気さえあれば誰でも捻出する事が可能です。

毎月約20万円をどうやって捻出したか?

私の例を出すと、下記の組み合わせで捻出しました。

  • 奨学金=40,000円/月(年間480,000円)
  • バイト代=160,000~200,000円/月(年間1,920,000~2,400,000円)

私の場合、奨学金が給付型を受けれず、貸与型の1種(無利息の貸付)を受けていたのですが、それでも借金は出来るだけしたくなかったので奨学金は最小限に押さえました。

ここまで読んで「バイト代が年間103万を超えてるじゃん」って思った方は勉強されている方だと思います。一般的に103万を超えると親の扶養から外れる等のデメリットが出てくるので勤労学生控除申請をして130万まで上限を上げるのが通説です。

ただし、それは「給与所得」のアルバイトの場合です。
合法的に103万の壁と言わず130万の壁も突破する方法が存在するのですが、説明が長くなるのでそれは他のページで説明します。

話を戻しますと、奨学金とバイト代で毎月合計で大体20万のお金があれば大抵の大学に行ける訳ですが、この奨学金とバイト代の割合は人それぞれ変えていいと思います。

私は計画性が無かった為、必然的にバイト代の割合が増える結果となってしまいましたが、ハッキリ言って、高校時代からコツコツと頑張っていい成績をキープしてJASSOの給付型の奨学金を取って、他の奨学金を組み合わせるのが精神衛生上もいいと思います。

自力で進学する事を決めるに当たっては、まずは美味しい奨学金を調べて、足りない部分をアルバイトで捻出する戦略で考えて行く事をオススメします。