奨学金の種類

奨学金の種類は様々なサイトで解説されていますが、大きく分けて3種類あると思って下さい。給付型>貸与1種>貸与2種の順で人気度も競争率も高いです。以下で私見を交えて解説していきます。

給付型の奨学金

読んで字のごとく、もらえる奨学金です。1番有名なのが学生支援機構のJASSOの奨学金で、毎月4万まで、4年で合計192万円までタダでもらえます。「もらえる」というのはつまり「返さなくていい」という事なので、1番美味しい奨学金です。

ただし、給付型の奨学金を受けるには成績優秀であるという事と家計の基準(3人世帯の場合だと年収373万円以下)、それとJASSOの場合だと、高3時の予約採用時のみ受け付けているという条件があります。高3の4月か5月に在学している高校から説明がありますが、計画的に申し込まないと間に合わなくなるので、申し込みのタイミングには注意が必要です。

他にキーエンス財団のような企業が主催するものや、入学した大学で独自に行なっている給付型の奨学金もあります。いずれにしても「成績優秀である事」という条件があるところがほとんどなので、競争率が高い狭き門です。

貸与型1種の奨学金

利息無しで借りれる奨学金です。先述のJASSOでも受ける事が出来ます。私立大学の場合、自宅だと54,000円/月、自宅外だと64,000円借りれます。ただし、これは平成29年度以前の入学者までです。

令和に入って2020年度からJASSOの制度が変更になるのが決まっており、新しい給付型の奨学金と併用する場合は、もらえる金額に制限が付く可能性がありますので、申し込む前にJASSOのホームページを一度確認するのをオススメします。

貸与型1種を借りるには、給付型と同様に審査があります。まず成績に関して、内申の平均が3.5以上、大学入学後に上位3分の1以上に入る事。それと家計の状態も判断されます。

家計の状態は世帯ごとに条件が分かれていますが、意外と高い年収で設定されています。具体的には、3人世帯の場合は給与所得が約840万、4人世帯で約900万以内なら応募基準がありますので、親の収入はそこまで気にしなくてもいいかと思います。

ただし、良くも悪くもJASSOの家計の審査基準は曖昧と言われておりますので、条件をクリアーしても必ず受かるとは限らない事を留意しましょう。

貸与型2種の奨学金

利息付きの奨学金です。JASSOの2種の奨学金は最大利息2%ですが、それでも利息付きは嫌だという人も多いので、競争率は割と低いです。1種と2種は併用出来ますので、1種の足りない分だけ2種を借りるという組み合わせで大学に通われている学生もそれなりに多いと思います。

ちなみに、JASSOの1種と2種の併用を迷うくらい学費が高い(お金が足りない)場合は、最初から併用で申し込む事をオススメします。理由は、JASSOの奨学金は同一年度に追加申し込みが出来ないからです。足りないから後で追加したいと思っても後の祭りになりますので、多めに申し込んで余るようなら、翌年は減らして申請する方が精神衛生上もストレスにならないかと思います。